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食の挑戦 調味料・香辛料

20周年迎え販促強化/モランボン~食の挑戦⑳~

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〝韓食〟定着へ出足好調

開発本部
マーケティング開発部商品開発1課 野田泰帆氏

【「韓の食菜」シリーズ】

モランボンの「韓の食菜」シリーズが、今年発売20周年を迎えた。韓国料理用調味料のパイオニアとして市場を切り開き、今やスーパーでの配荷率は約8割。今年は商品のリニューアル、プロモーションにも力を入れており、開発担当者の野田氏は「日本の食卓に、韓食(ハンショク)を定着させたい」と夢を抱く。

―20周年を迎えて。
何より、これまで支えてくださった多くの「韓の食菜」ファンの皆様に感謝したい。
20年前は韓国料理の人気が高まってきたタイミングで、家庭用調味料にチャンスを見いだし「韓の食菜」としてシリーズ化に至った。こだわったのは、「家族で食べられる」「日本人向けの味わい」「時代に合ったパッケージデザイン」の3点。韓国料理=辛い、というイメージがあるが決してそんなことはなく、肉、野菜をバランスよく食べるヘルシーな料理であることを広めたかった。

一番人気の「チャプチェ」は、当時のテレビCM効果もあり、肉、野菜、春雨が入った辛くない炒め物として知られるようになった。その甲斐もあり、今ではチャプチェの喫食率(家庭、外食計)は87%と高い数値を示す。

―プロモーションについて。
20周年を記念して8年ぶりに調味料8品の中身をリニューアルし、パッケージにおいても表現する世界観は変えず、時代に合わせたデザインへブラッシュアップした。1月からⅩでのプレゼント企画、多摩モノレールの車両ラッピング、ディスプレイコンテスト、サイトでは料理ブロガーのMizukiさん考案のアレンジレシピを公開し反響を得ている。
また3月からは、新CM「韓の食菜 プルコギ編」「同 ハンショク編」をエリアごとに放映。第一弾(3~5月)で放映した東北エリア(福島、宮城、山形)では、「韓の食菜」8品が前年同期比222%と大きく伸長した。今後、順次放映エリアを拡大し売上げ増を目指す。

―今後の展開は。
韓流ブームもあり韓国料理の認知は広まっているが、家庭で作る機会はまだ少ない。CMでは、和食、洋食、中華に次ぐ選択肢として「韓食」を新たなレパートリーに提案している。「韓の食菜」であれば、調味料としてはもちろん、「チャプチェ」「春雨プルコギ」は春雨も入るなど、用意する具材も少なく、忙しい日でも手軽に作れ、バラエティも豊富、辛くないので家族全員で楽しめることを伝えたい。
近年、店頭には韓国料理用調味料が増え市場の盛り上がりを感じており嬉しく思う。その中でもモランボンは、長年培ってきたノウハウをいかしたおいしさに自信をもっている。外食店品質とも自負しており、「韓の食菜」で韓食の定着を図っていきたい。

「韓の食菜」ブランドサイト
https://www.moranbong.co.jp/hanshoku/concept/han-no-shokusai/

2025年6月16日付

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