若年層にすっきり系を提案
サントリー食品インターナショナルは「サントリー天然水」ブランドから緑茶飲料を発売する。3月19日に都内で会見し、常務執行役員の柳井慎一郎ジャパン事業本部プランド開発事業部長が概要を説明。すっきり飲みやすい味わいにこだわり、「ストレスなくごくごく飲める緑茶として、若年層を取り込む」と狙いを語った。
新商品「サントリー天然水 GREEN TEA」(600mlPET、160円。4月16日発売)は、「サントリー天然水」と京都福寿園の茶匠が厳選した国産茶葉を100%使用。低温抽出製法などを活用し、カテキン溶出量を抑制して苦渋味の少ない軽やかな味わいに仕上げ、酵母エキスにより鮮やかな緑色の液色を維持する独自新技術を採用した。緑茶に含まれる香気成分「リナロール」により爽快な香りを実現し、〝ストレスフリーで気持ちいい〟と感じる中味を目指した。
同社によると緑茶ユーザーには50〜60代を中心に急須茶になじみが深く緑茶の苦渋味を好む世代と、20〜30代を中心に急須茶になじみが薄くすっきりとした味わいを好む世代が存在するという。
特に20〜30代は緑茶以外に水や麦茶、ブレンド茶などすっきりとした飲料を併飲。背景にはSNS疲れ、働き方の変化、育児や家事など日々の生活でのストレスが溢れる中で、「ストレスや息苦しさから解放されたい」「気分をリフレッシュしたい」という気持ちを持っているためと推察。
そこで「サントリー天然水」が持つ「清々しく気持ちいい」というブランドイメージを活かし、新時代にふさわしい緑茶飲料として開発。コミュニケーションもターゲット世代を象徴するタレントを起用し、4月9日の新聞広告を皮切りに各種メディアで大々的に展開する。
一方、緑茶飲料ブランド「伊右衛門」は、今後も急須で入れた本格的な味わいのRTD緑茶を訴求する。柳井常務は「新商品、伊右衛門の両輪で緑茶飲料市場の活性化を図っていきたい」と意気込みを見せた。
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