第24回インスタントラーメン小学生レシピコンクール全国大会を開催/日本即席食品工業協会

全国大会で腕を振るった子どもたち
一般社団法人日本即席食品工業協会は11月30日、「第24回インスタントラーメン小学生レシピコンクール全国大会」を東京都内で開催した。インスタントラーメンを使い、栄養バランスや調理法を工夫する食育企画で、今年は206校から1万382作品の応募があり、過去最多を記録した。
全国6地区の代表12人が全国大会に臨み、審査は「おいしさ」「栄養バランス」「盛りつけ」「手軽さ」「独創性」を基準に実施された。文部科学大臣賞は愛知県名古屋市立片平小6年・川瀬乃愛さんの「ピリ辛豆乳ラーメン」、農林水産大臣賞は静岡県静岡市立東豊田小6年・中村瑠里さんの「葉しょうがdeポークジンジャー」が受賞した。各大臣賞の副賞には図書券3万円分と即席めん3か月分が贈られる。
文科大臣賞の「ピリ辛豆乳ラーメン」(使用した袋めん:ラ王 塩とんこつ)は、災害時にも役立つよう常備している缶詰や野菜を生かした一品。色どりや栄養バランスにも配慮し、ピリ辛味に豆乳のコクが加わるほか、サバのしっかりとした食べ応えも評価された。
一方、農水大臣賞の「葉しょうがdeポークジンジャー」(使用した袋めん:うまかっちゃん)は、静岡市特産の葉しょうがを使う予定だったが季節的に生産がなく、金時生姜の葉生姜を代用して工夫した。具材のポークジンジャーに加え、スープには牛乳と生クリームを合わせてコクを演出。豚肉と玉ねぎ炒めを葉しょうがと絡めることで、爽やかな香りとシャキシャキした食感が広がる仕上がりとなった。

文部科学大臣賞を受賞した川瀬乃愛さん
川瀬さんは受賞に「こんなすごい賞がとれてうれしい。ラーメンのいろんなことを知れてよかった。お母さんに伝えたい」と喜びを語った。
中村さんも「うれしくて舞い上がりそう。栄養バランスを考えることがためになった。これからいろんな料理系コンクールに参加したい」と笑顔を見せた。

審査委員長の山﨑美明氏(日本即席食品工業協会 食育推進委員長)は、「非常に緊張したと思うが、ここにいる12人は1万人以上のレシピから選ばれた。胸を張って帰ってほしい」と出場者を激励。「これからも、即席めんを使っていろいろな挑戦をしてほしい」と期待を寄せた。

主催者挨拶をした吉井巧専務理事

講評した山﨑美明審査委員長(東洋水産)
その他の各賞は次の通り。
インスタントラーメンナビ賞:大阪府・関西大学初等部5年、早見彩乃さん「栄養満点!大根もちラーメン」
服部栄養専門学校賞:和歌山県・智辯学園和歌山小5年、細川陽菜さん「バジル香る和歌山まるまるっとラーメン」
日本栄養士会賞:徳島県・藍住東小6年、佐藤繋さん「一石二鳥むしむしラーメン」
審査員特別賞:沖縄県・宜野湾小5年、大西佑菜さん「なんちゃってタコライスラーメン」
残る6人は入賞となった。会場では地域食材を取り入れた多彩なメニューが披露され、専門家による審査で子どもたちの独創的な発想と工夫が評価された。
WEB先行記事







