1食当たり1.5g以下の独自基準で現行品を刷新
江崎グリコは、WHOが推奨する1日当たりの塩分摂取量「5g未満」を目安に、「1食当たり1.5g以下」の独自基準を定め、食品事業商品群における塩分量の見直しを進めている。11月28日に都内で発表会を開き、麻布「和敬」の竹村竜二氏も登場し、その味わいに高い評価を出した。
塩分量見直しの取り組みについて、「塩分過多解決への挑戦宣言」を掲げた木村幸生執行役員健康イノベーション事業本部長は、同社の創業の精神「事業を通じて社会に貢献する」を強調した。創業者の江崎利一氏は牡蠣の煮汁に含まれるグリコーゲンに着目。当初は医薬品を考えたが、予防医療の観点から菓子商品を展開。近年では健康事業に注力する同社は、健康寿命延伸につながる様々な新しい食文化の提案を行っている。
今回の取り組みは、日本人の塩分摂取量がWHOの推奨する摂取量の約2倍(2022年:男性10.5g、女性9.0g)という実態に対し、1日5g未満を目安に、1食当たり1.5g以下の独自基準を定め、現行商品の食塩相当量見直しを進めている。現在9割方の商品で塩分の見直しを済ませており、「カレー職人」(常備用を除く)と「炒飯の素」、「洋風炒めごはんの素」を今後見直していく。
商品開発に際して、健康イノベーション事業本部商品開発部の池田紀子氏は「味づくりでは約2年にわたり様々な苦労があった」と振り返った。大前提となるのは「おいしさ」。塩味を減らすと素材の風味が感じられたことから、だし・ブイヨン、香味野菜、香辛料など素材にこだわる商品開発を進めることで塩味の低減に成功した。
発表会には麻布「和敬」の竹村竜二氏も登場し、新しくなった「炊き込み御膳 とり五目」や「クレアおばさんのビーフシチュー」を試食。香りや素材を生かす味わいを高く評価した。竹村氏は料理人が少量で作る味わいに対し、大量生産でこの味わいが出せた江崎グリコに「脱帽ですね」とお墨付き。「料理は素材を知ることが大切」と付け加えた。
また、今回の取り組みを紹介するWebサイトが11月27日から公開されており、WebCMでは滝藤賢一さんを起用し〝おいしい塩分量〟を訴求している。
Glicoおいしい塩分量シリーズ
https://cp.glico.com/foods-tasty/
Glico公式YouTube
https://www.youtube.com/@glicojapan
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