安藤会長が若年層に期待
国連WFP協会(会長安藤宏基、神奈川県横浜市)は、女優の広瀬アリスさんを親善大使に任命。7月10日に都内で就任証の贈呈が行われたほか、新たな支援活動も発表された。
広瀬アリスさんが、竹下景子さん、三浦雄一郎さんに次いで国連WFP協会親善大使を務める。WFPチャリティーエッセイコンテストで特別審査員を務めたことがキッカケとなった。安藤宏基会長から親善大使の就任証を手渡された広瀬さんは、「貴重な機会をいただき大変うれしく思うのと同時に、身の引き締まる思い。まずは私のことを知っている方々に、SNSを通じて知ってもらうことをキッカケにしていきたい」と抱負を語った。
また、新たな支援活動となる「アリス×JAWFPプロジェクト」が発表された。途上国の学校給食を支援するマンスリー寄付プロジェクトで、広瀬さんがリーダーを務める。募集期間は7月10日12時~8月30日19時。プロジェクトに参加した人10人に、広瀬さんのサイン入りレッドカップちゃんが当たる。
世界では約80億人の人口のうち約1割の8億人が飢餓状態にあり、2023年に国連WFPが支援を届けた人の数は1億5200万人。それを支える6500台のトラックと、140機の飛行機、20隻の船舶が毎日稼働している。そして、1食当たり30円の寄付で実現する学校給食の支援は61カ国2410万人に届けることができた。ただ依然として学校に通えない子どもたちが6700万人いると言われる。安藤会長は、飢餓を救うには産業を支える労働力が必要。その労働力にはこどもたちの成長が不可欠。食料の安定が世界平和につながると指摘する。広瀬さんを通じた若年層での認知・支援の広がりに期待を寄せた。
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