東京・新橋に複合型博物館をオープン
伊藤園は、お茶の未来を共創する拠点となる常設の複合型施設「お茶の文化創造博物館」「お~いお茶ミュージアム」を旧新橋停車場(東京都港区)に開設。八十八夜である5月1日からオープンする。
4月23日にはメディア向け内覧会を開催し、同博物館の笹目正巳館長が開設の狙いなどを説明した。お茶のリーディングカンパニーとして事業展開する伊藤園。今年は創業60周年、「お~いお茶」誕生35周年の節目を迎える。今後、世界展開の一層の広がりと深化をしていくにあたり、今までお茶が果たしてきた役割と、人々の生活に寄り添い続ける未来への展望を伝えることを使命として、「お茶」と「喫茶」という習慣の関連性や歴史を紐解き、未来を共創する拠点と位置付ける。約2年半前から構想し、国内でも珍しいお茶の複合型施設として誕生した。
「お茶の文化創造博物館」(入館料500円※高校生以下、70歳以上、障害者手帳の所持者は無料)では、特設シアターやパネル展示、茶器、江戸時代の茶屋を再現するなど、お茶の歴史をたどり製法や飲み方の変化、自然と誕生した喫茶習慣について考えることで、お茶を通じて日本文化を継承する役割を担う。一方「お~いお茶ミュージアム」(無料)では、「お~いお茶」に焦点を当て、これまでの歩みやこだわりの製法、茶殻のアップサイクルコーナー、フォトスポットなどを用意する。
そのほかカフェでは、明治期にアメリカの日本茶カフェで提供されていたメニューを再現した「茶ポンス」(税込650円)や、「飲む抹茶わらびもち」(800円)などを取りそろえる。また「カテキン染めタオル」(1,100円)、「ミニ茶箱入り緑茶ティーバッグギフト」(1,944円)などオリジナルグッズを販売するショップも併設する。
笹目館長は「お茶は、人と人をつなぐコミュニケーションツールとして生活に浸透している。未来に向けお茶の価値の再認識、多様な飲み方、時代に即した楽しみ方を考えるきっかけにしてほしい」と期待を寄せた。
施設の公式サイト
https://www.ochamuseum.jp/
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