クラウドOJTシステムは18万人が参加
オンラインによる人材育成事業を展開するClipLine(東京都港区)は6月24日、新サービス「ClipLineスクラム」に関する発表会を本社で開催。
同社は本社と店舗を双方向の動画でつなぐクラウドOJTシステム「ClipLine(クリップライン)」の提供を2014年10月から開始。サービス産業において、多店舗型ビジネスを展開する企業が動画による映像音声クリップの利用でオペレーションを見える化。対面指導のOJT教育を非対面で実施できることから、複数店舗を管轄しているマネジメントの臨店を不要にした。現在の導入企業は外食、小売企業をはじめ、介護福祉や薬局、ヘルスケアなど8500店舗、18万人が参加している。
高橋勇人社長は4月のコロナ期(withコロナ)における動画再生数が1月に比べ150%伸長したと報告。その要因として、「飲食業を中心に休業を余儀なくされたクライアントも多かったが、各企業が新たなビジネスモデルとしてテイクアウトを強化したことで、テイクアウト関連動画の活用が大幅に向上した」と説明。
コロナ収束期(afterコロナ)における新サービス「Clip Lineスクラム」では、ClipLine導入企業の店舗で働く18万人の従業員とその家族・友人を対象に、導入企業の割引クーポンの配布をはじめとする福利厚生の充実や来店による消費喚起、顧客アンケート調査を通した店舗サービスの向上を目指す。従業員向けスマホ専用WEBシステムを構築し、7月初旬からβ版の提供を開始。8月末まで無償提供し、秋からの本格稼働を目指す。高橋社長は「業界を越えた連携を図ることで、コロナ禍で業績低迷の店舗型ビジネスを支えていきたい」と語り、導入企業と従業員を多面的から支援する新サービスに期待を込めた。
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