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Pickup 飲料

350mlと700mlPETボトルを開発/コカ・コーラ

投稿日:2019年11月1日

日本コカ・コーラの和佐氏㊧とコカ・コーラボトラーズジャパンの佐藤一仁理事東京営業本部長

消費シーンへの対応で売上130%目指す

コカ・コーラシステムは「コカ・コーラ」の容器戦略を加速させる。10月31日に都内で会見を開き、新容器サイズ350mlPET(120円)、700mlPET(195円)を来年1月13日から投入すると発表。東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県のスーパー、ドラッグストア、ディスカウントストアの約8500店舗で先行発売し、新たな需要を掘り起こす。

少子高齢化社会が進むなか、炭酸飲料の飲用習慣も変わってきた。炭酸飲料はよく冷えた状態で飲むことが求められ、そのためには容器が重要と考える。また容器は飲む場所や、人数によって最適なタイプとサイズも異なる。
新容器開発にあたり着目したのが、主力500mlPETの家庭内飲用時の不満点。500mlPET(140円)はコンビニ、自動販売機での購入は〝即時消費〟が多く、飲み干すことができる。しかしスーパー、ドラッグストア、ディスカウントストアで購入するのは持ち帰りの〝将来消費〟が多い。その場合、一人では量が多過ぎ、二人でシェアして飲むにはもの足りないといった不満が顕在化してきた。

そこで350mlPETは、炭酸が抜ける前に一度で飲み切れる一人向き。一方、日本初導入の700mlPETは二人でシェアするのに便利だ。売り場では専用什器や、「ぴったりのおいしさを選ぼう。」を記載するPOPも設置。「コカ・コーラ」は飲みたいが、1LPET以上では多いという少人数世帯に新提案する。

来年は東京オリンピック・パラリンピックもあり、テレビ観戦における「コカ・コーラ」の飲用機会拡大も期待される。日本コカ・コーラの和佐高志チーフ・マーケティング・オフィサーは「我々は常に消費者ニーズに最適な炭酸飲料の容器を追求している。持ち帰り需要を捉え、新容器を投入する一都三県では『コカ・コーラ』の売上1.3倍を目指す」と話す。今後販売エリアの拡大を予定しており、他ブランドでの採用も検討。

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