帝国ホテルで秋季展示会を開催
国分西日本は7月12日、帝国ホテル大阪で2019年国分グループ秋季展示商談会を開催、取引先1200人程度が来場した。
出店協力企業数は約300社(食品170、酒類55、低温35、菓子5、AC7、企画協力30)。出品数は6000品目(食品4000、酒類900、菓子450、低温500、その他150)。特設コーナーでは15企画を展開した。
企画提案ではメインテーマを「酒は国分に」とし、同社の酒類に対する取り組みを、未来予測、売場差別化、豊富なラインアップに分類し改めて訴求した。
今後注目の酒類としては欧州・日本ワイン、クラフトビール、GI(地理的表示焼酎)などをピックアップ。100%日本産葡萄を使用したJ―WINE(70品目以上、全16ワイナリー)の再注力やUCCブラックコーヒーを割り材にした焼酎ブラックボールの提案、清酒の出汁割、家庭で出来る簡単カクテルなど飲み方提案も紹介。またGI焼酎は、壱岐、球磨、薩摩、琉球などの焼酎を紹介した。
また今後、取り組みを強化するSDGsの考え方をパネルで掲出。さらに「もうすぐお鍋ですね」としたご当地お勧め鍋つゆのほか、各地のおでんメニューの違い、味わいを訴求。チルド甘酒は和日配売場でのコーナー化を推奨。増税を控え、オフィスランチが外食から弁当へシフトすることを見込む「オフィスランチをねらえ!」では、国分西日本の留型商品「具粥さん」を中心にワンコインで栄養も摂れるメニューを訴求した。
MD推奨商品では、缶つまと清酒のボトル缶シリーズのコラボや西日本の地域メーカー商品各種を紹介。ユニークなところでは、兵庫県・宝塚にゆかりの巨匠・手塚治虫、池田理代子とのコラボ商品も展示した。
開発商品は国分西日本の女性プロジェクトで、今春から展開する「缶ちぃず」に、新商品「三田ポークと大人のトマトソース」「京鴨の和風アヒージョ」を9月から発売する。第1弾の「チーズとかきのアヒージョ」は近畿・中四国で限定販売を続けてきたが、好評により9月から全国展開を予定。また小売業がレンジアップ商品の拡充を図る傾向にあることから、「具粥さん」シリーズも9月から全国展開に乗り出す。
なお、国分西日本の上期業績は計画比で若干の未達だが、5月の10連休では前半は酒類、後半はひと手間かける簡便調味料などが牽引し、市販用が前年比110%と躍進。また三温度帯の新物流拠点「関西総合センター」が9月からの本稼働を控えている。懸念するのは10月の増税で、酒類を中心に前倒し販売の仕掛けが必要としている。
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