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新しい視野と発想で/日本醤油協会

投稿日:2018年10月5日

醤油の日の集いを開催

全国醤油品評会を受賞した11社

日本醤油協会、全国醤油工業協同組合連合会、醤油PR協議会は10月1日、東京のロイヤルパークホテルで17回目となる「醤油の日の集い」を開催。第46回全国醤油品評会、平成30年度醤油文化賞の表彰等が行われた。また今年は日本醤油協会設立70周年を記念して、業界関係者に加え一般の消費者70人を招待した。

醤油の日の集いは第1部表彰式、第2部記念講演、第3部懇親会の3部構成で開催され、冒頭挨拶を日本醤油協会の濱口道雄会長、来賓挨拶を農水省食料産業局の倉重泰彦審議官がそれぞれ行った。

濱口会長=写真=は醤油市場が拡大した昭和30年(1955年)代~40年(65年)代の高度成長期から、バブル崩壊後の縮小局面が続く状況を受けて、再度醤油の価値向上を目指す目的で平成14年(2002年)から10月1日を「醤油の日」と定め、醤油の日の集いをスタート。昭和30年頃に約6000社あった事業者数も現在では5分の1程度まで減少した業界環境を説明。濱口会長は「醤油は日本の食生活に欠かすことが出来ない調味料だが、その存在はあまりにも身近すぎ意識されることがない」と課題を指摘。

一方、1990年代後半から米国の寿司ブームに端を発した海外での日本食市場の拡大。さらに2012年に和食がユネスコの無形文化遺産に登録されて以来、いまや寿司のみならず日本食全般で裾野は広がっている。国内ではインバウンド観光客の急増から、日本食を楽しむことを目的に来日する観光客の存在もあり、新しい需要の創出に期待を寄せた。

濱口会長は100周年に向けて、これからの30年間の業界一丸を強調。日本の食文化の継承とグローバルな普及に貢献する意向を示し、「たかが醤油、されど醤油、さすが醤油と言われるように新しい視野と発想で絶えず市場の活性化を図り、国内外で醤油の存在価値を高める諸活動をより一層充実させていく」と抱負を語った。

また、倉重審議官は直近の2年間で海外での日本食レストラン数が約1.3倍の増加(15年約8.9万店→17年11.8万店)を例に挙げ、政府が掲げる19年に農林水産物食品の輸出総額1兆円に向けて「日本食に欠かせない醤油の需要拡大には非常に大きな期待がある」と協力姿勢を見せた。

今年の全国醤油品評会には338品が出品。内訳はこいくちしょうゆ215点、うすくちしょうゆ57点、たまりしょうゆ9点、さいしこみしょうゆ51点、しろしょうゆ6点。7月に36人の審査員(審査長:舘博東京農業大学教授)による審査会が行われ、農林水産大臣賞4点、食料産業局長賞7点、優秀賞44点を決めた。表彰式では農林水産大臣賞、食料産業局長賞の11点の代表者に表彰状等が贈られた。各賞は次の通り。

【農林水産大臣賞】=庄司久仁蔵商店「山形マルヤマ・鳥海印」山形県/こいくちしょうゆ▽マルヰ醤油「本醸造醤油」長野県/同▽下津醤油「特級利兵衛」三重県/同▽ヤマシン醸造「ヤマシン」愛知県/しろしょうゆ。
【食料産業局長賞】=鎌田醤油「キッコートキワ・常磐印」宮城県/こいくちしょうゆ▽かねなか醤油店「天」滋賀県/同▽杉野味噌醤油「キッコースギ カンロしょうゆ」富山県/同▽東松島長寿味噌「長寿醤油」宮城県/同▽丸十大屋「べつじょう」山形県/同▽中川醸造「超特撰」愛知県/たまりしょうゆ▽マルヨシ醤油「甘露」福岡県/さいしこみしょうゆ。

また「平成30年度醤油文化賞」には服部幸應氏が4年ぶりに受賞。「しょうゆもの知り博士功労賞」には浅利邦章氏(日本醤油工業)、望月豊氏(三重県醤油味噌工業協同組合)、八尋猛氏(全国醤油工業協同組合連合会)の3人が受賞。さらに第12回しょうゆ感想文コンクールの最優秀賞3作品の朗読VTRも紹介された。

なお、第2部では民俗学者であり旅の文化研究所所長の神崎宣武氏が「魚醤と豆醤(さかなびしおとまめびしお)~〝旨みと香り〟の食文化の基に醤(ひしお)あり~」をテーマに講演。第3部懇親会では全国醤油工業協同組合連合会の三林憲忠会長、醤油PR協議会PR運営委員会の正田隆委員長が挨拶を行った。

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