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家族向け対応を強化/ファミリーマート

投稿日:2018年9月17日

FFコーヒーは大刷新

商品・物流・品質管理本部長の佐藤氏㊧

ファミリーマートは2018年度下期の商品政策を発表。テーマ「女性の消費」に注視する。女性層の構成比は13年が40.8%に対して、17年は42.7%と上昇(各Tカード利用者に基づく4月実績)している。

9月11日にパシフィコ横浜で行った説明会で商品・物流・品質管理本部長の佐藤英成常務執行役員は、共働き世帯が増加したことで「SM・GMSの時代からコンビニの時代へ変化し、コンビニでも家族向けの買い物が増加して役割が変化している」と指摘した。

下期の主な強化策において、発売1周年のオリジナル惣菜・冷食ブランド「お母さん食堂」の品揃えを拡充する。幅広い年代層に向け「サバの塩焼き」など食卓出現頻度の高い焼き魚や煮魚、チルドの利点を活かした上質なカレー、ハンバーグなどのパウチ惣菜、家族向けの大容量タイプなども新たにラインアップ。〝個から家族〟への提案で食卓応援をより本格化させる。また袋入り惣菜の消費期限を製法や廃棄基準の見直しなどで延長を実現。18〜24時の販売機会ロスや廃棄ロスの軽減を図る。対象はトップシールの小・中容量全品と刺身系惣菜、焼き魚など。

ファミリーマートの平均客単価は573円で、「お母さん食堂」購入者は1349円と高い。佐藤本部長は「SMの平均は1902円だが、そこに近づいているイメージ」と語る。店舗では最大30アイテムの品揃えを実現し、惣菜がいつでもある店の確立を進める。

一方、今年で5年目となるFFコーヒーの大刷新も注目。上期のコーヒー分野ではペットボトルコーヒーの一人勝ちの状況にあり、FFコーヒーは不振。販促策の不足、什器の経年劣化による味や量のブレからくる客離れが起こった。

今回は抽出方法を根本的に見直し、エスプレッソ方式からドリップ方式に変更しコクとすっきりとした味わいを実現。豆の使用量も1.7倍に増やし、メニューボタンで〝濃い目〟の選択ができるほか、きめ細かくふわふわのフォームドミルクによるカフェラテの提供が可能となった。容器デザインもブルックリン風に一新。10月以降、約5400台を順次導入し、残りは2019年度中の完了を目指す。

一方、店舗オペレーション軽減や混雑緩和などを図るべく、既存店投資も続け什器戦略も着実に進める。店舗での検品レスは18年4月以降に順次導入を進め半数以上の店舗で完了。常温の新型の引き出し棚は11月以降に導入する。7Lフライヤーは5月末時点で約2400店に設置。需要が高まっているセルフレジは今年度中に1000台の導入を図る。

ドンキ実験店は夜間客に注目

6月から実施しているドン・キホーテとの共同実験3店舗は、改装前から日商126%、客数110%、客単価115%といずれも10%以上の増加。中でも一番の収穫は18時以降の伸長率が高いこと。佐藤本部長は「夜間の集客ができたことはなかなか面白い」と評価。大鳥神社前店では18〜22時が143%、22〜2時が146%と高い伸びを示した。

また、取り扱いを増やしたカテゴリーでは売り上げが大きく伸長。日用品が伸長率トップで250.1%、次いで菓子が238.7%、加工食品が205.2%、米飯が182.6%、惣菜が177.0%の順。

さらに店舗での滞在時間が通常店よりも長いことにも注目。店舗面積は変わらないが、アイテム数の増加、ドンキ流の面白い売り場作りが奏功。「女性層、若年層の獲得に成功。今後、入れ替えする商品や売価の頃合いも見えてきた」と引き続き3店舗によるテスト展開を継続する方針。

2018年9月17日付

 

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