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高齢者の脱水に注意!介護現場の専門家がこの夏の暑さに警鐘

投稿日:2018年8月6日

経口補水ゼリーが効果的

真夏の介護現場における高齢者の脱水対策セミナー(主催:教えて!「かくれ脱水」委員会)が8月1日、都内で開催された。記録的な酷暑となったこの夏。熱中症による救急搬送人員数は5万7534人(4月30日~7月29日速報値)。昨年同時期の3万1591人から急増。その50%超が高齢者だった。介護の最前線で活躍する専門家が日中だけでなく、夜間も熱中症に注意が必要ということを呼びかけた。
教えて!「かくれ脱水」委員会は高齢者の水分補給に関する意識調査を7月に実施。高齢者の介護従事者の約90%が「水分補給の介助は難しい」と答えており、水分補給を勧めても高齢者が飲まなかったり、拒否された経験がある人も90%を超えた。また、水分補給における工夫を聞くと「ゼリー」を試した人が多く、85.8%の人がゼリーによって水分補給の介助ができたと答えている。

セミナーではケアーズ代表取締役で、白十字訪問介護ステーション統括所長、「暮らしの保健室」室長の秋山正子氏=写真上=が講演。水を向けても飲まない人には誘い水としての経口補水ゼリーが効果的ということを紹介。高齢者の熱中症リスクを呼びかけた。高齢者はのどの渇きを認識する感受性が低下し、生理機能や体温調節機能の低下がみられる。さらにエアコンも使わず、防犯のために窓を閉める人が多く、夜間のトイレに起きないように水分を控えるケースも目立つ。また認知症の人は脳の働きが低下し脱水症になりやすい。
脱水状態になってからでは、水の補給だけでは回復ができない。「早め早めの対処が重要」という。また脱水予防には食事を確りと摂取し、小まめに水分を摂る。脱水状態になれば水分と塩分、糖分を一緒に摂ることが肝要となる。

続いて大起エンゼルヘルプの取締役通所・入居事業部、地域包括事業部の和田行男部長=写真下=が講演。高齢者の脱水予防と対策について、塩分を意識し味噌汁や梅干し、おにぎりに塩を多めにするなど塩分摂取を推奨した。また高齢者の場合、認知症と勘違いされるケースもあると指摘した。
和田氏も「デイサービスでもゼリーの活用が効果的」と語り、水分と電解質を補え、嚥下障害の人も飲みやすい経口補水ゼリーを推奨した。

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