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道玄坂に巨大施設計画/ドンキホーテHD

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30期連続増収増益を約束

ドンキホーテホールディングスは8月13日に都内で会見し、2018年6月期決算ならびにグループ戦略を発表。大原孝治社長=写真=が「西友」売却報道に関心を示すなど、29期連続増収増益企業の勢いを感じさせる内容だった。
売上高9415億800万円(前期比113.6%)、営業利益515億6800万円(111.7%)、経常利益572億1800万円(125.7%)、当期純利益364億500万円(110.0%)。2ケタの増収増益決算に「大いに胸を張れる内容」と大原社長。既存店売上高は104.1%、今期7月分を含めれば23カ月連続の増加となる。
注目のユニー・ファミリーマートHDとの協働では、ポストGMSを視野に6店舗の業態転換とNEXTコンビニを狙う3店舗の出店。6店舗の3―7月実績は売上高190%、客数170%、粗利160%といずれも好調。コンビニは検証中ながら手応えも。エポックメーキングな年(大原社長)となった。

厳しい小売業界にあって好調を持続する成長戦略のポイントを、個店主義をベースに業態開発、店舗開発、商品開発と組織、人財の開発、さらにはデジタル戦略の強化も掲げる。創業者が社内用語で活用した「魔境」。非合理でアナログの極致とも言える、ワクワク・ドキドキを体感できる買い場が他の追随を許さない強み。大原社長は「Amazonの合理性とは真逆」と胸を張る。
このアナログ(魔境感・ライブ感)に、デジタル(データ活用・スマホ対応)を組み合わせることが同社独自のデジタル戦略と言う。既にこの戦略を具現化する新店舗を年内に出店する計画がある。スマホを活用した顔認証やポイント獲得システム、店内を買い回りする途中でスマホを活用した新たな体験が織り込まれる。
また、海外戦略にも力が入る。シンガポールに出店した2店舗は、国内の有力店舗と同水準の繁盛ぶり。今後はタイ・バンコクに出店する。大原社長は「アジアの勝ちパターンが見えてきた」と自信を覗かせた。

中期計画「ビジョン2020」では売上高1兆円、店舗数500店舗(前期418店舗)、ROE15%を掲げ、「その先には売上高2兆円も狙いたい」と大原社長。さらに「今期売上高1兆円と30期連続増収増益の達成をコミットメントする」と鼻息が荒い。当然これも通過点の勢いで、小売業界7位(現在8位)も確実。「前人未到の営業利益1000億円の大台を達成させたい」と、次々とハードルを上げた。

また、同日「(仮称)渋谷区道玄坂二丁目開発計画」を発表した。大規模再開発が進む渋谷駅周辺、文化村通り沿いに地上28階、地下1階、高さ120mに及ぶ大型複合施設の開発に着手した。1~3階を同社店舗が入り、4~10階がオフィス、11~28階がホテルの構想。敷地面積は1736坪、延床1万2387坪。来年1月着工を予定し、2022年4月竣工の計画。「当社は渋谷で育ててもらった。恩返しの意味も含めている」との想いも見せた。

2018年8月27日付

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