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乳酸菌市場に本格参入/ハウス食品G

投稿日:2018年8月21日

戦略素材で新たな需要創造

ハウス食品グループは8月2日、国内乳酸菌市場への参入を前に、芝浦工業大学豊洲キャンパスで乳酸菌セミナー2018を開催。今後の事業展開などについて説明した。

2019年3月期を初年度とする第六次中期経営計画で〝食で健康〟クオリティ企業への変革を掲げる同社グループは、守り高める独自の乳酸菌「L─137」を核とした事業展開を始動する。既存のビタミン、スパイスに次ぐ三つ目の健康戦略素材として位置づけ、第六次中計最終年度の2021年3月期に70億円の売り上げを目指す。さらに第七次中計最終の24年3月期には100億円規模にまで拡大する計画。

同社グループで健康食品事業分野を担うハウスウェルネスフーズの広浦康勝社長=写真=はあらゆる食シーンで摂取できるように「幅広い製品ラインナップをグループトータルで構築する」と強調。乳酸菌を使った国内製品については「(機能性や効果を)自信を持って伝えて、独自の健康価値を届ける」と強い意気込みを示した。
グループが免疫(乳酸菌)に関する研究に着手したのは武田薬品時代に遡る1994年。以来長期にわたり蓄積した研究成果をベースに独自素材としての乳酸菌を活用した新しい市場創造に挑む。

乳酸菌L─137は東南アジアの発酵食品から単離された植物性で、最大の特長は免疫賦活力の高さ。またデンプンを分解できる特殊な性質を持ち、食品に配合し使用できる。菌の安定性確保のため加熱殺菌処理することで常温流通が可能だ。
ハウスウェルネスフーズ開発研究所研究部第二グループの廣瀨義隆グループマネージャーは乳酸菌L─137を用いた臨床試験の結果を踏まえて様々な有用性を紹介。免疫機能の上昇や体調の向上、風邪予防効果、歯周病の改善への効果が得られたことを発表した。

事業展開はBtoCに加えてBtoB、BtoBtoCの3つの方向で進める。既にBtoB領域ではアメリカ、台湾を中心に海外でのサプリメント原料として採用されており、国内外の畜・水産分野で飼料としての展開も進む。さらにBtoBtoCでは国内食品メーカーへの原料販売を見据えるなど〝免疫乳酸菌〟に特化し、川上(原料)から川下(製品)まで網羅する。ハウスウェルネスフーズ乳酸菌事業部の曽我恒太郎部長は、社会的課題として脱抗生物質(畜・水産物)と健康寿命延長への対応が求められているとの認識を示した。

フォーラムでは基調講演として芝浦工業大学工学部応用化学科の山下光雄教授が「乳酸菌~未来を豊かにする微生物~」について講義。プロバイオティクスによる可能性をはじめ、乳酸菌の歴史、効果による将来性などを解説。様々なアレルゲンに対する免疫治療の可能性を展望した。

2018年8月20日付

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