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収益基盤の強化着実に/乳業大手3月期

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高付加価値品の育成進む

明治ホールディングス(明治HD)、雪印メグミルク、森永乳業の乳業大手3社の2018年3月期連結決算が出揃った。原料乳価格や物流コスト等が上昇傾向にある中、主力商品の販売強化に加え、引き続き成長拡大が期待できるチーズ、ヨーグルト等の販売拡大、プロダクトミックスの改善を推し進め収益基盤の強化を進めた。雪印メグミルクは増収増益となり、明治HD、森永乳業はわずかに減収も増益を確保した。酪農乳業界はチーズやアイスクリームなどの乳製品の消費が堅調に推移した一方、発酵乳は大幅な市場拡大の反動が一部商品でみられたが、機能性やプロバイオティクスといった高付加価値商品は総じて好調だった。国内生乳生産量の減少が大きな課題となるが、大手各社は中期経営計画や中長期ビジョンに掲げる目標達成に向けた取り組みを強化し、環境変化に対応した持続的な成長を目指す。18年3月期業績は次の通り。

雪印メグミルクの連結決算は売上高5961億5800万円(101.4%)、営業利益193億6300万円(103.3%)、経常利益209億9600万円(103.6%)、親会社株主に帰属する当期純利益133億8600万円(103.1%)の増収増益を達成。5月10日に本社で行った決算説明会で西尾啓治社長は、「中期経営計画の初年度として順調なスタートを切った」と評価した。
乳製品は堅調な家飲み需要を背景にプロモーションを強化。家庭用チーズの「6Pチーズ」「さけるチーズ」が好調に推移した。「ガセリ菌SP株ヨーグルト」シリーズは京都工場でドリンクタイプの生産能力を増強、個食タイプは特定保健用食品として今春リニューアル。シリーズ5品で前期比1.5倍の売り上げを目指す。家庭用チーズは今年5月に実施した価格改定および容量変更でコスト上昇に対応する。
次期業績予想は売上高6050億円(101.5%)、営業利益190億円(98.1%)、経常利益200億円(95.3%)、当期純利益135億円(100.9%)を見込む。
明治HDの連結決算は売上高1兆2408億6000万円(前期比99.9%)、営業利益946億7300万円(107.9%)、経常利益958億7700万円(107.9%)、親会社株主に帰属する当期純利益612億7800万円(100.8%)の微減収増益となった。
食品セグメントの事業別業績は発酵デイリーの「ブルガリアヨーグルト」が前年急成長した市場の反動で前年割れ。プロバイオティクス、牛乳類は前年並みとなったが全体では減収。利益は各種費用の効率化が寄与し増益となった。加工食品はバター・マーガリンが伸長。アイスは「エッセルスーパーカップSweet’s」シリーズが好調
も取引制度変更等も影響し減収減益。
菓子はガムの大幅減収や「カール」の販売エリア縮小が減収要因となったが、「チョコレート効果」「ザ・チョコレート」の伸長効果や原材料費、販促費、物流費の減少で増益を確保。栄養は「メイバランスMiniカップ」のフレーバー追加等が寄与し増収増益。海外は輸出事業で粉ミルクが台湾、パキスタン、ベトナム向けで好調に推移した。海外子会社は米国と中国の売上拡大により増収増益だった。
次期業績予想は売上高1兆2600億円(101.5%)、営業利益995億円(105.1%)、経常利益995億円(103.8%)、当期純利益630億円(102.8%)を計画。
森永乳業の連結決算は売上高5920億8700万円(99.9%)、営業利益216億8400万円(102.8%)、経常利益223億5500万円(101.8%)、親会社株主に帰属する当期純利益157億8100万円(119.5%)の微減収増益で着地。低採算商品の見直しが増益に寄与した。
部門別売上高はアイテム数削減の影響もあり牛乳や飲料等が前年を下回ったが、「MOW」「パルム」のアイスクリームとチーズが好伸。発酵乳は「ビヒダス」「アロエ」が前年を上回った。今年度は「トリプルアタックヨーグルト」シリーズの育成と「パルテノ」の立て直しに注力する。
次期業績予想は売上高6000億円(101.3%)、営業利益225億円(103.8%)、経常利益232億円(103.8%)、当期純利益135億円(85.5%)を計画している。

2018年5月21日付

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