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小型PETコーヒー市場へ本格参入/UCC上島珈琲

投稿日:2018年2月26日

水出しで味わいに差別化

UCC上島珈琲が好調な小型PETコーヒー飲料市場に本格参入する。3月26日に「UCC BLACK COLD BREW(コールドブリュー)」(500mlPET、160円)、4月23日に「UCC BEANS&ROASTERS マイルドラテ」(同、170円)を新発売しラインアップを充実。昨年12月から稼働するUCC群馬工場(群馬県伊勢崎市)には業界最速の新ラインも導入した。レギュラーコーヒーの雄がコーヒー飲料でも存在感を高めるべく攻勢を仕掛ける。

2月20日にはUCC群馬工場で会見し新商品の詳細、工場の概要及び新ラインを披露した。
石谷桂子常務=写真=は「今年UCCは創業85周年の節目を迎える。働き方改革を背景に家庭で過ごす時間が増えることを予想しレギュラーコーヒーでは〝家淹れ〟を推進。夏場に向けアイスコーヒーも強化する」と語り、飲料は「群馬工場を起点に小型PETの強化を進める」と今年の上期の方向性を示した。
小型(600ml以下)PETコーヒー飲料市場は年々伸長。2017年の販売量は約3900万に達し、この5年間で1.5倍に拡大した。18年は飲料各社からの発売も予想され、リシール容器(リキャップ缶、PETボトル)のコーヒー飲料において約30%の構成比を占めるまで成長すると見込まれている。
そこで同社は昨年12月にPET飲料専用のUCC群馬工場を新設。赤城山系の良質な天然水によるコーヒーをはじめ紅茶、ココアも生産でき年間1300万の生産能力を発揮する。特に大型PETは業界最速の毎分550本、小型PETも毎分720本の生産が可能だ。今後飲料はUCC滋賀工場との東西2拠点体制を確立し全国への安定供給を目指す。
今春は群馬工場で生産する新商品「UCC BLACK COLD BREW」に注力。コーヒートレンドのひとつで低温水出し抽出のCOLDBREWに着目し、独自製法「UCC冷香(れいこう)仕込み」を取り入れた。厳選レギュラーコーヒーを100%使用し、粉砕後はマイナス3℃のパーシャル低温管理で保管、12時間以内に水出し抽出し充填まで瞬間殺菌、瞬間冷却で熱劣化を抑え淹れたての美味しさを提供。COLDBREW特有の〝どこまでも澄み切ったクリアな味わい〟を訴求する。
容器も機能性、美粧性、シズル感にこだわった新形状「ストリームボトル」を採用。波打つ形状は見た目だけでなく持ちやすさ、ボトルの強度向上にも寄与する。パッケージは海外のレトロなコーヒーショップを想起する情緒的な世界観、シンボリックなBLACKのロゴはシンプルでクラフト感を表現した。
同じく小型PET「UCC BEANS&ROASTERSマイルドラテ」はやさしいミルク感とコーヒー感ですっきり飲みやすい味わい。二酸化炭素抽出によるデカフェ仕様になっている。
マーケティング本部製品開発部の黒田敬祐部長は「味わい、デザインともにいいものが出来上がった」と手応えを語り、「20~30代のコーヒーライトユーザーを取り込み、2品で年間200万を販売したい」と意気込みを見せた。
また群馬工場では国内コーヒー製造業界初の試みとして、排出されたコーヒー抽出かすを活用する「食品リサイクルループ」を展開。コーヒー抽出かすの一部を肥料化し畑で利用することで栽培された農産物を、UCCグループの外食店舗「珈琲館」の群馬県内3店舗でメニュー化(サンドイッチなど)して使用する。野菜はきゅうり、キャベツ、レタスなど10品目で、店舗以外にも県内の直売所でも販売を予定。「カップから農園までの活動で、世界を笑顔にする」をスローガンにCSR活動にも力を入れる。=写真は最新鋭のライン

2018年2月26日付

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