来春発売へ準備進める
江崎グリコは来春を目処に乳児用液体ミルクの販売を開始する。11月29日に都内で開いたメディアセミナーで明らかにした。現在、製造販売に向けた国への申請を準備しており、認められれば国内初となる。
乳児用液体ミルク「赤ちゃんミルク」(125ml紙パック/価格未定)は、グループ会社・アイクレオの粉ミルク「アイクレオのバランスミルク」と同様に母乳を目指したんぱく質、脂質、炭水化物、ミネラル、ビタミンなど特別用途食品の規格基準に則った栄養成分を含有。乳等省令の常温保存可能品に必要な7回製造分の無菌性検証も実施し、いずれの菌も陰性を示す結果が得られた。包装容器は中身保護の用途別に6層構造となっており、高いバリア性を保有する。無菌充填で6カ月間の常温保存を可能とした。
セミナーでは、江崎グリコマーケティング部の水越由利子氏が「乳児用液体ミルクに関する制度改正と現状」について説明。世界の液体ミルク市場は2021年までに38億ドル(約4400億円)に拡大する見込みで、特にアメリカ、アジアの成長率が著しいと予想。日本においても、有職女性の拡大に伴う育児の負担軽減や災害用備蓄の需要拡大が見込まれることから、21年には成長率2.71%となる見通しを示した。
WEB先行記事