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戌で次への準備の年に/酒類食料品業懇話会 

投稿日:2018年1月15日

コスト転換に待ったなし

2018年、戌年の幕開け。食品業界は全国各地で新年恒例の賀詞交歓会が開かれ、盛況を博した。戌年は十二支の中で十一番目となり、「結実」「収穫」の意味を成すとともに、次の年への準備の年という意味合いがあるそうだ。各会の年頭挨拶でも、この言葉の意味を引用したスピーチに花が咲いたが、1月5日に東京で開催された会でのこと。約900人の参加者のスマホや携帯電話から一斉に緊急地震速報の警報音がけたたましく鳴り響いた。その中でも動じず「一月一日の歌」を歌い続けた業界関係者の度胸と粘り強さがあれば、先行き不透明なこの時代を確りと乗り越えていけるだろう。

酒類食料品業懇話会は新年賀詞交歓会を1月5日にロイヤルパークホテルで開催。メーカー、卸売業の関係者ら261社、約900人が参集した。
今年も恒例の君が代、一月一日の歌の斉唱で開宴後、國分勘兵衛会長(国分グループ本社会長兼CEO)が新年の挨拶を行った。まず昨年を振り返り「北朝鮮の核問題など日本の安全保障上の脅威は簡単には拭えなかったが政治的、経済的にも落ち着いていた。世界的好景気を背景に日本経済も順調に推移し企業業績、株価も良かった」と回顧。消費環境については企業、消費者とも慎重だったものの高価格、高品質商品が売れ始めていると評価。「極端にヒットした商品はなかったが美味しさ、安全安心、健康的な高機能、差別化されたプレミアム商品など少し高くても欲しいものにはお金を使う風潮が出てきた」と説明した。
課題としてはコスト上昇をあげ「労働力不足によりAI、IoTの進歩は加速度的に進むと思われるが人件費の上昇は免れない。物流費、原材料費、エネルギーコストの上昇も顕在化。吸収しきれないコストは経済の好循環の観点からも末端に転嫁することが業界、日本経済にとって、好ましい。そうすることで政府が求める働き方改革、デフレ脱却も一歩進むのではないか」と力強く語った。
続いて丸美屋食品工業の阿部豊太郎社長、三島食品の末貞操社長、にんべんの髙津克幸社長など25人の年男が壇上に集まり乾杯を発声。代表して音頭を取ったアサヒビールの黒木誠也常務は「昨年の酉年は商売繁盛、収穫の年を意味し今年の戌年は収穫後の守りの年、アフターフォローの年といわれている。上昇したコストを転嫁し、さらに需要創造の取り組みも大切だ」と展望した。中締めの万歳三唱は森山透副会長(三菱食品社長)が務め、閉会した。

2018年1月15日付

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