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THE FOOD WEEKLY

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新素材・ライスジュレ拡販に意欲/ヤンマーG

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機能性と生産性で次世代農業にも貢献

水分量の調節で形状を変える

ヤンマーのグループ会社、ヤンマーアグリイノベーション(大阪市北区、橋本康治社長)が展開する、コメ原料の食品素材「ライスジュレ」が発売1周年を迎え、12月6日に都内で事業説明会を開催。橋本社長の概況説明に加え、六本木の二つ星フランス料理店「エディション・コウジシモムラ」オーナーシェフの下村浩司氏がライスジュレの魅力を紹介した。

農業を食農産業に発展させる。ヤンマーグループのアグリ事業を担うヤンマーアグリイノベーションは2010年9月に設立され、農業分野のソリューションと次世代の農業者を育てる産地化支援事業、グルテンフリーや低カロリー食品に対応する新素材のライスジュレ事業を展開。橋本社長は「日本の稲作の現状を考えた時、新しい米の需要を開拓し、米の消費量の底上げと稲作農業の活性化が課題」と指摘。

同社が昨年12月から本格販売を開始した「ライスジュレ」は、米と水だけで出来たゲル状の食品素材で、農研機構が高アミロース米のダイレクトGEL転換技術を活用し、同社が量産化に成功した。保水性や乳化性、増粘ゲル化安定等の機能があり、パンや菓子の食感改善、ハンバーグや麺類のつなぎ、ソースやスープのとろみなど幅広い用途に使え、様々な食の課題解決に期待が持てる。

また、同素材は水分量の調節により、幅広い物性に変えることができるため、加工食品への応用も可能。特に保水性が高く、もっちり感が持続することから、例えばパンの場合、米粉添加のパンなら日にちが経つにつれ硬さを増すが、ライスジュレを使用すれば3日経過後ももっちり感が持続する。

同社は自社商品でフィナンシェ(9個入り、3000円)を発売。通常の米粉フィナンシェは製造過程でトレハロースなど食品添加物を必要とし、製造後は急速冷凍保管、2~3日で老化が進む。しかしライスジュレを使えば無添加で、しかも3カ月の賞味期限、常温保存が可能だ。

橋本社長はライスジュレを通じて、「健康で豊かな暮らしに貢献でき、米生産者に夢を、地域農業の活性化に繋がる」と語る。ライスジュレの原料米は新規需要米のミズホチカラ。一反あたりの収量は一般的なコシヒカリ等が8俵(480㎏)とすれば、10~12俵(約600~700㎏)の収穫が可能。さらに1反当たりの政府助成金8万円に、同社が㎏50円で買い取れば農家は11万円の手取りが残り、コシヒカリの作付と差はない。逆に米は相場変動もあることから、「農家の生産意欲を高められる」と橋本社長。

ライスジュレの生産は茨城県のライステクノロジーかわち工場(茨城県稲敷郡)で、世界初の米ゲル生産としてスタート。現状はテストプラントの位置づけだが、8時間で1.5~2tを生産。1㎏当たり800円で販売している。

現在、「白い恋人」で知られる石屋製菓(札幌市)や、お好み焼きの千房(大阪市)等で採用され、来年1月にはミナト製薬が開発中のスポーツ用エネルギー補助食品への採用も決っている。

また、ライスジュレをメニューに活用するという東京・六本木の二つ星レストラン「エディション・コウジシモムラ」の下村浩司氏は、ライスジュレを使用したマヨネーズをデモンストレーション。皿を逆さまにしても垂れない高い粘性力を紹介。さらにライスジュレを卵の代替としたテリーヌや、カカオバターの代替にしたデザート、安定剤の代わりに使った酒粕のアイスで素材の優位性を説明。味覚の面でも優れていることを、試食を交えながら解説した。

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ライスジュレの採用が進む
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2018年12月17日付

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