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2022年リニューアルオープンへ第1期開業/ホテルグランヴィア大阪

投稿日:2019年10月29日

注目は〝大阪産・だし〟にこだわるレストラン

注目の和食レストランは大きく刷新

ホテルグランヴィア大阪(大阪市北区、宮崎好弘社長)は開業35周年を機に2022年4月完工を目指し、約43億円をかけた全面リニューアルを進めている。このほど第1期にあたるフロントと和食レストランの刷新が終わり、10月25日に報道陣に公開された。

ホテルが位置するJR大阪駅周辺は大規模開発や国際的なイベント開催が相次ぎ、インバウンド等の観光客増加で活況を呈している。年間約38万人の利用客で賑わう同ホテルでも、近年はインバウンド・レジャー客が宿泊客の約半数を占めている。さらに周辺では競合ホテルの開業ラッシュも続くことから、宿泊および飲食サービスの向上を含めた全面リニューアルで差別化を図る。

まずは手狭だった1階フロントを19階西側へ2倍の面積に拡張移設。快適性とグレード感を高めつつ、空間の演出として水の都・大阪をイメージしたアート、伝統工芸品の大阪浪速錫器などを配して利用客を迎える。

そして最大の目玉が19階の和食レストラン。日本料理『大阪 浮橋』、なにわ食彩『しずく』の2店舗をコンセプトから大きく刷新。キーワードは〝大阪産とだし〟だ。地元大阪の食材と、和食を代表するだしの打ち出しで競合との差別化を図り、食を目的に訪れる国内外の観光客を取り込む。

『大阪 浮橋』は店名に由来する源氏物語をイメージした店作りで、完全個室化に加え、大阪産やだしを使った本格会席が特徴。食卓には源氏物語の巻名を彩った雅な貝合わせの器と、各巻の概要を紹介する栞が据え置かれ、源氏物語の世界に誘われる。11月のメニューでは、昼食会席「若菜」(6000円)は先附に胡桃豆腐、椀物に金目鯛葛打ち、台の物にさわら柚庵焼きなどが味わえる。夕食会席「夕顔」(1万5000円)では焼物名物の七宝蒸しが楽しめる。熱した焼石の上に大阪堺の茶葉を使ったこだわりのだしをかけて蒸し上げる。だしには最高級品とされる北海道尾札部産の三年熟成真昆布を使用した。また、追い肴のなにわ黒牛水晶焼きは大阪唯一のご当地和牛を水晶プレートでゆっくり、しっとりと焼き上げて旨みを十分に引き出した。

この他にも大阪産食材として、泉州のタコ、能勢の卵、大阪の醤油、ミニトマト、ヨーロピアンリーフ、泉州たまねぎ、茄子、白菜なども活用する考え。

『しずく』は上質感とカジュアル感を兼ね備えた普段使いの和食店がコンセプト。大阪産やだしにこだわったメニューを提供し、日本酒や焼酎なども充実。11月のメニューでは、昼食「梅御膳」(2600円)は梅型の器に季節のお浸しや造りの組み合わせ。そこに味噌仕立ての豆乳鍋もセットした。瓢箪の器に入った「瓢箪御膳」(3000円)もある。夕食は前菜や造り、焼物などが楽しめる大阪プラン(7000円)も用意される。

【レストラン概要】=「大阪 浮橋」席数:92席▽面積:297㎡▽営業時間:昼食は平日11~15時。土日祝11~15時30分、夕食は17~22時。「しずく」席数:88席▽面積:233㎡▽営業時間:昼食は平日11~15時、土日祝11時~15時半。夕食は17~22時。

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