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外食控え想定し〝家食(ウチショク)のススメ〟/加藤産業

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「第43回 2019秋&冬の新製品発表会」を開催

6千人の来場で賑わった新製品発表会

加藤産業は7月11〜12日の2日間、神戸国際展示場で「第43回 2019秋&冬の新製品発表会」を開催。484社が4689品目(新商品=289社、2067品目)を出展し、約6000人が来場した。

出展企業数・商品数の内訳はドライ312社、3071品目(168社、1281品目)、チルド・フローズン80社、1218品目(72社、656品目)、酒類92社、400品目(49社、129品目)。全体は微減ながら、即席食品、鍋調味料、パスタ・パスタソースなどが増加、また酒類は過去最多の品揃えとなった。

今年のメインテーマは消費増税による外食控えを見込んだ「家食(ウチショク)のススメ」。過去、最も「手作り弁当」と検索されたのが、2014年の増税時だったことを踏まえ「サイフに優しい毎日弁当」とした、簡単にできる弁当レシピを紹介。また鍋料理もメニューのマンネリ化を打破する「いつもと違う鍋を家で」を提案。さらに家飲みを促進する「缶詰劇的ビフォーアフター」では、家庭に常備している缶詰で作るおつまみメニューを紹介した。

オリジナル企画では、レタスクラブ連動コーナーとして、同誌のレシピと誌面内容の情報を活用した店頭企画を提案。7〜9月の小売販促を意識した「〜旬を満喫〜夏のハッピーレシピ」をコンセプトとしたメニューを提案したほか、同企画と連動した売場事例コンテストも開催。

さらに加藤産業の販促誌「KSB」と連動した販促提案として、オリジナルブランドとNB商品のコラボ企画を展開。ケイ低温では「チルドおでんとレトルトおでん、どちらが美味しいですか」をテーマに、チルドおでんを訴求しつつ、チルドとレトルトのおでん大根の味比べも。

酒類は「家飲みキッチン」として簡便な冷食とコラボした家飲み訴求を実施。またスペイン、ドイツのオリジナルワインの提案や手土産・インバウンド需要に対応した「プチギフト」を紹介。「JP.シェネ」ブランドの新商品スパークリングワインやブランデーX.Oも提案した。

全国の地場メーカー商品を紹介する「ディスカバリーニッポン」では、地域メーカー48社(北海道3、東北3、関東甲信越5、東海北陸10、近畿12、中国2、四国7、九州・沖縄6)、各支店で推奨する取り組みメーカー29社を一堂に集めた。

Kanpyなどオリジナル商品コーナーでは、世界№1オリーブ油ブランド「ベルトーリ」やおいしさに定評のある「果実百科」などを訴求。新・改定品はカンピーなどが9品で売上高5.58億円、ムッティは1品で1600万円、和歌山産業は10品で2.96億円、留型(信明ブランド)2000万円、ネスレ5品で1.56億円のオリジナル商品合計は10.48億円を計画。

なお直近の業績(第3四半期)は、上期までと比べ利益で若干の苦戦。第4四半期が正念場となる。9月期末までに新商品を確り販売し、今期を乗り切る構えだ。食品の多くは軽減税率対象のため大きな駆け込み需要は見込めないが、増税となれば消費マインドは低下する予想から、菅公博取締役南近畿支社長は「ヤマがなく、タニだけがある印象」と語った。

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2019年7月29日付(スライド写真は13枚)

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