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ジャパニーズクラフトウォッカ「HAKU」を発売/サントリースピリッツ

投稿日:2019年4月22日

ジャパニーズクラフトリキュール「奏 Kanade」も6月に発売

スピリッツ・リキュール工房

サントリースピリッツは4月16日、サントリー大阪工場(大阪市港区)でメディア向けにリキュール・スピリッツの新商品および商品戦略発表会を開催。また、100周年を迎えた大阪工場の見学会も行われた。

大阪工場は1919年に、スピリッツ・リキュール類の工場として操業を開始。今では本格リキュール製品やRTD製品のキー原料酒を製造する全国唯一の製造拠点だ。特に2017年、ビームサントリー社と共同開発・発売したジャパニーズクラフトジン「ROKU」は、100年の歴史の中で大きな変革だった(岸重信工場長)。リキュール・スピリッツ市場は高価格帯の商品を中心に、昨年は13年比で世界的には141%、国内でも113%と伸長。ROKUは発売初年度に12カ国で2.2万c/sを販売、昨年は32カ国・地域で前年比723%となる15.9万c/sまで拡大している。

こうした流れを受けてビームサントリー社との共同開発第2弾、ジャパニーズクラフトウォッカ「HAKU」を4月23日から新発売するほか、大阪工場ならではの伝統製法を活かしたジャパニーズクラフトリキュール「奏 Kanade」(抹茶、柚子、白桃の3種。料飲店向けに先行発売)を6月4日から新発売する。

「HAKU」(700ml、3000円)は国産米を100%使用、竹炭濾過で丁寧に作りこんだ。昨秋からニューヨーク、サンフランシスコですでに9000c/sを販売し好評を得ている。3月末までに欧州でも販売を始め、4月以降は日本(国内では1000c/s販売予定)、アジア、豪州で展開する計画。
「奏 Kanade」(700ml、2000円)は、厳選した国産原料をサントリー伝統の抽出製法や匠の卓越した技術で作り上げた。初年度(国内)は6000c/sの販売計画。新商品2品はROKUで培った知見や顧客の意見等を活かし、HAKUと合わせ新需要創造を図る。

なお大阪工場の見学会では、4種の異なる窯を要するスピリッツ・リキュール工房や12年から導入した高速ハイブリッドライン(1分間に250本を充填)のほか、KanadeやROKUなど多品種小ロット向けの充填ライン(70本充填)等を紹介。サントリーカクテルアワード2017・井上新平氏によるKanade抹茶を使用したカクテル「抹茶シェカラート」が振る舞われた。

【大阪工場概要】竣工/1919年(大正8年)3月▽所在地/大阪市港区海岸通3-2-30▽従業員数/175人▽敷地/4万7939㎡▽生産品目数/198SKU(18年実績)▽生産能力/年間500万c/s

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